From ground to sky Oh,tomato!
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万博の外周を走る道路と阪大の外周を走る道路に沿った家の前を通り過ぎていく道路。家の前から消防署の前までに出るまで何百メートルかあるけれど、その途中にはマンホールが六つぐらいある。
運転するお父さんに妹と後部座席で二人座って、それは忘れたけどどこかへ行っていた帰り道。家の前を伸びている道路だから良く通る。
そこに差し掛かったとき、ふと前から名前を呼ばれて私も妹も耳を傾ける。
「なに?」
「一つ目のこのマンホールは踏んでも大丈夫」
「え?」
黒いマンホールの上を通り過ぎる。何の変哲もなかった、がたりと揺れもしなかった。
「そして二つ目は踏んだらすごい音がして鬱陶しい」
そう言ってお父さんはマンホールの上を通り過ぎた。がたたん。揺れと共にべこっとかいう大きな音がした。
「三つ目も踏んだら音がする」
「そうなんだ・・・」
「へえ・・・」
そしてお父さんは三つ目のマンホールを避けた。
踏んだら音立てるマンホールなんて!と純粋に感動を覚えた日。たぶんこの歳になって聞いても同じような感動を受けると思うんだよどうでもいいことに感動するから。笑
まあ確かお父さんのこの話を聞いたのもそう昔じゃないけど。中学生のいつかだと思う。もう完全にお父さん何て言ってたかは覚えてなくて、正確な再現なんて出来てないけど。雰囲気はこんなかんじ。得意気に話すお父さんに聞き入る私と妹。
良く走ってたらまあ気づくんだろうけど、でもなんかこの観点はすごい気がする・・・。
こういうことを、忘れたくないなと思って。
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