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目の前に広がる町並みにうわおと感嘆の声を漏らした。日本とは全く違う景色に、歩いている人も顔の凹凸が激しいきりりとした顔の人だ。飛行機から降りただけではわからなかったけれど、少し外に出てみれば否が応でもわかるものだ。初めて踏む異国の地に目をきらきらさせていると、ロマンのない男代表その名も日番谷冬獅郎はさっさと私の手を引っ張ってずんずん歩く。こけそうになりながらも結局こけないまま、慌ててその背中を追いかけて隣に並んだ。
「はぐれんなよ」ちらりと横目で言われたことにむっと眉を寄せた。「どっちかと言うとはぐれるのは冬獅郎のほうでしょ、背低くて見えにくいんだし」ぴしりと空気が固まったのがわかる、いきなり喧嘩したいわけでもないんだけど今回は冬獅郎の言い方が悪い。撤回しないまま、それでも繋がれた手は離さなかった。やがてはあと息を吐いた冬獅郎は、苦笑しながら私を見た。「そうだな、悪い」素直な謝罪に目を丸くしたのもつかの間、すぐに不敵な笑顔へと表情を塗り替えた冬獅郎はそのやけに眩しい笑顔を私に向ける。「機内での寝顔があまりに幼稚だったから、つい、な。悪い悪い」あまりの言葉に口をぱくぱくとさせる私を、心底楽しそうに冬獅郎は引っ張って町を進む。
よだれ垂らしてたとか?なんか寝言こぼしてたとか寝相が悪かったとかまさかいきなり暴れだしたとかまさかまさか冬獅郎に擦り寄ったとか・・・!
手を引かれて進むものの心ここに在らず、悶々と目を白黒させる私を冬獅郎はちらりと流し目で見遣る。そして清々したように笑う表情は俯く私には見えなかった。
070324 ... 書いた日記のあまりのつまらなさに全部消して書いたのがこれ。つまんない日記よりはマシだろと思って、英語奮闘企画の更に続きの話になってたり。リレー連載のは出発するまでに続き書けるかな、三十分で書いたとかなす子は尊敬に値するって笑。ついでにトマトは熟してるのも嫌だけど青いのも好きじゃなくて、適度に赤くて硬いのが好きだよなんて言ってみる笑。